Googleのオープンモデル「Gemma」、累計10億ダウンロードを突破Image: Google
ニュース26/08/23

Googleのオープンモデル「Gemma」、累計10億ダウンロードを突破

Googleは2026年8月20日、同社のオープンモデル「Gemma」シリーズが累計10億ダウンロードを突破したと発表しました。Gemmaの公開から約2年で、開発者による派生モデルは10万種類を超えています。

Googleはあわせて、Gemmaのモデルや活用事例、チュートリアル、開発ツールなどをまとめた公式ディレクトリ「Awesome Gemma」をGitHubで公開しました。

「Gemma」とは何か

Gemmaは、Google DeepMindが開発する軽量なオープンモデルのシリーズです。モデルをダウンロードし、対応するパソコンや自社サーバー、クラウド、エッジ端末などで動かせます。

ただし、一般的な意味での「オープンソース」と完全に同じではありません。Gemmaは独自の利用規約に基づいて提供されており、利用者はその条件に従う必要があります。また、モデル自体をダウンロードできても、動かすためのパソコンやサーバー、電力などの費用はかかります。

外部のAIサービスへデータを送らず、自社環境で処理できる構成を選べることは大きな利点です。一方で、自社運用にすれば情報流出を完全に防げるわけではなく、アクセス管理やセキュリティ対策は別途必要です。

10万種類を超える派生モデル

Googleによると、開発者が公開したGemmaの派生モデルは10万種類を超えています。用途や使用環境に合わせて調整されたモデルが増え、端末上での処理から研究、医療支援まで幅広い分野で利用されています。

新たに公開された「Awesome Gemma」は、優れたコミュニティープロジェクト、追加学習されたモデル、チュートリアル、開発ツールなどを集めた公式リポジトリです。これからGemmaを使い始める開発者にとっても、情報を探す入口になります。

宇宙や医療でも活用

Gemmaは地上のパソコンだけでなく、宇宙空間でも使われています。Googleによると、NASA、Satlyt、StarcloudのチームがGemmaを軌道上で動かし、衛星内での画像解析、通信帯域の最適化、衛星間通信の経路制御などに活用しています。

医療分野では、インドの国家保健当局がGemma 4とGoogleのMedical Data Toolkitを「Aarogya Setu 2.0」に導入し、複雑な医療報告書を標準化されたデジタル形式へ変換しています。

また、イェール大学とGoogleの研究者がGemmaを基盤に開発した「C2S-Scale」は、単一細胞のデータを解析し、新たな治療につながる経路を発見しました。この成果は生きた細胞を使った実験でも確認されています。ただし、現時点で新しいがん治療法そのものが完成したという意味ではありません。

10億ダウンロードが示すもの

10億ダウンロードは、企業だけでなく研究者や個人開発者にも、実用的なAIモデルを自分たちの環境で試す選択肢が広がっていることを示しています。

一方、ダウンロード数は利用者数や実際に稼働しているモデル数と同じではありません。それでも、10万種類を超える派生モデルや世界各地の活用事例は、Gemmaを中心とする開発者コミュニティーが大きく成長していることを表しています。

出典: blog.google

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