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「最高の赤ちゃんを選ぼう」NY地下鉄を埋め尽くす衝撃広告

  • 執筆者の写真: foorce
    foorce
  • 1月25日
  • 読了時間: 2分

更新日:5 日前


ニューヨーク市内の地下鉄駅で、「Have your best baby(最高の赤ちゃんを)」などの文言を掲げた広告が相次いで掲出され、議論を呼んでいます。広告主は、遺伝子解析を扱うスタートアップのNucleus Genomicsです。

広告には「IQ is 50% genetic(IQは50%が遺伝)」など、遺伝要因を強調するコピーも含まれており、SNS上では「デザイナーベビーを連想させる」と批判が拡散しました。


「最高の赤ちゃんを。」
「最高の赤ちゃんを。」

Nucleus Genomicsが提供するとされるのは、体外受精(IVF)で得られた複数の胚を遺伝的な指標で比較し、病気リスクや形質に関する予測情報を提示する仕組みです。こうした遺伝子情報を用いた胚の選別は、医療目的のスクリーニング(特定の遺伝病を避ける等)と地続きである一方、身長や知能など複雑な形質に踏み込むほど倫理的な論点が急激に増える分野でもあります。


Nucleus側は、このキャンペーンの狙いについて「家族計画において遺伝学が可能にしたことと、世間の認知のギャップを可視化したい」といった趣旨を、自社サイト上で説明しています。つまり、議論を起こすこと自体が意図に含まれている形です。


一方、批判の中心は2つあります。

1つ目は、「子どもを商品のように扱う表現になっている」という点です。地下鉄の公共広告で「最高の赤ちゃん」や「優れた遺伝子」を強調することが、優生思想を連想させるとして反発が起きました。

2つ目は、「科学的にどこまで言えるのか」という点です。IQや身長などは遺伝だけで単純に決まらず、環境要因も大きいことが知られており、広告コピーの単純化が誤解を招くという批判があります。


この件は、技術の是非というより「社会がどこまでを許容し、どこからを規制すべきか」という境界線の問題を浮き彫りにしました。医療目的の胚スクリーニングはすでに広く行われていますが、広告表現が煽情的になった瞬間、議論は一気に“最適化” “選別” “格差”へと飛び火します。今回のキャンペーンは、その火種が大都市の公共空間に持ち込まれたことで、賛否が可視化された出来事だと言えます。

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